5番近藤健介は想定外? うれしい誤算、入れ替え少なく柳町達も昇格できない 開幕ダッシュに大成功 ソフトバンク小久保監督単独インタビュー①

ファァンにあいさつする小久保監督(撮影・穴井友梨)

ソフトバンクの小久保裕紀監督(52)の単独インタビュー「一瞬に生きる」の第2弾をお届けします。3、4月で貯金12をつくり、開幕ダッシュに成功。就任1年目、ここまでの戦いぶりを振り返ってもらいました。全3回の1回目は想定通りだったこと、想定外だったこと。打順決定のいきさつも明かしてくれました。(聞き手・構成=小畑大悟、大橋昂平)

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―4月までの戦いを貯金12で終え、想定通りにいったことは何でしょう。

「難しいねえ。あまり想定はしていなかったけどね。スタメンを決めたこと。このメンバーで最初はスタートしようと決めたメンバーがしっかりと個々の働きをしてくれたことが一番大きいと思う。これが想定と言うのかな」

―対外試合初戦となった2月24日の台湾・楽天モンキーズとの練習試合(宮崎アイビー)のオーダーがほぼそのまま開幕スタメンとなった。

もともと日替わり打線より、ある程度は固定をして戦いたいという考えは持っていた。それが実現できたことは思い描いていた戦い方と言えるかもしれませんね。もし、牧原(大)のけがが開幕3日目とかに起きていたらじゃあセカンドどうしようみたいな心配があったと思うけど。残念ながら(牧原大が)けがをしてしまいましたけど、そこまでは固定のメンバーで戦えていたので。捕手が投手によってたまに替わるぐらいの戦いができのは良かったですね」

―3番柳田、4番山川、5番近藤のクリーンアップは頼もしい。もともと近藤は5番を考えていたのか。

「いえ、考えていなかったです。いい打者は最初に回した方がいいと思っていた。僕の考えだけだったら多分、(5番に)していないですね」

―コーチの意見を尊重した。

「尊重というか僕は最後に決めるのが仕事なので。提案するのがコーチ陣の仕事。だから、僕が判断できる材料を示してくださいという中でのオープン戦だった。(コーチ陣が)いろんな打順を組んでくれましたし、最終的にはこれが一番相手バッテリーからしたら嫌だろうなという決断をしたということですね」

―順調に勝ち星を伸ばしている中、想定外のこと、誤算だったことは。

「ファームで状態のいい選手をなかなか上げてやれないというのは誤算かもしれないですね。チーム状態がいいときは、機能しているわけなのでそんなに入れ替えもない。(ファームの)映像は1軍に関係しそうな選手は全員見ています。柳町あたりは、ファームに行ったら4割は打つだろうといって送り出していますけど、実際4割近い数字も残していたのでね」

―1軍は外野陣が固定されている。

「こっちに連れてきたらどうするってなったら、代打は中村晃がいるしね。彼が一番生きるためには下で試合に出続けて、今は川村が打っているけど、(状態が落ちて)川村ではしんどいかなとなったときに柳町を呼ぼうかというのが順番だと思う。今(1軍に)いるメンバーからスタメンで使ってみようという選手が活躍している。入れ替えが思ったより少ないことが誤算かな。誤算というのは変かもしれないけど」

―うれしい誤算。

「僕も2軍監督をやっていたので、いいときに(1軍に)呼んでもらいたいというのはあったので。当然、その気持ちは分かるんですけど、チームがうまく回っているが故にそれが少ない。今回、(ウォーカーと入れ替わりで)リチャードを呼びましたけどね。全く下では成績を残していないので、他の選手の方が打っているのにみたいな声が出ても嫌だなとは思ったんですけど、右打者が必要だったのでね。その辺はしっかりフォローをしてもらうようにはコーチ陣で連携をとってもらっています。そこが誤算じゃないけど、思ったより入れ替えが少ないなというところですね」

2024-05-09T09:50:55Z dg43tfdfdgfd