ボクシング 渡嘉敷勝男氏、ネリは逃げると思った「ダウン取ったんだからすごい」

プロボクシング「Prime Video Presents Live Boxing8」(6日、東京ドーム)スーパーバンタム級4団体タイトルマッチで統一王者の井上尚弥(31)=大橋=が元世界王者のルイス・ネリ(29)=メキシコ=に6回TKO勝ちし、ベルト4本の防衛に成功した。世界戦は通算22勝目で、歴代1位の井岡一翔(35)=志成=に並んだ。東京ドームでの世界戦興行はヘビー級王者マイク・タイソン(米国)がプロ初黒星を喫した1990年2月以来、34年ぶりだった。

ネリは1回に強烈な左フックで井上尚からダウンを奪い、大きなどよめきを誘った。しかし2回にダウンを喫すると、以降は強打は空を切り、王者のパンチを次々と浴びて鼻が腫れた。5回に左で再びダウンを喫し、6回に鋭い右を受けると膝から崩れ落ちて、TKO負けした。「死を覚悟して闘いに挑む」と述べ、番狂わせを狙っていた。見せ場をつくったが、勝利は遠かった。

元WBA世界ライトフライ級王者の渡嘉敷勝男氏(63)はこの日、You Tubeチャンネルでネリについて「ダウン取ったんだからすごいよな。俺、逃げると思ったんだけど頑張ったよ」とたたえていた。

■渡嘉敷 勝男(とかしき・かつお) 1960(昭和35)年7月27日生まれ。沖縄県出身。78年プロデビュー。81年12月、WBA世界ライトフライ級王者に。以降5度防衛し、85年5月引退。通算25戦19勝(4KO)4敗2分け。

2024-05-07T21:06:38Z dg43tfdfdgfd