【中日】中田翔を中心にチームの空気変わりつつある…「最後に笑って終われるように」頼むぞ4番!任せた竜の下克上を!!

 2024年プロ野球のセ、パ・両リーグが29日にそろって開幕する。中日の中田翔内野手(34)は「4番・一塁」で出場するヤクルトとの開幕戦(神宮)に備え、28日は神宮で全体練習に参加した。プロ17年、3球団目での開幕を迎える中田は「最後に笑って終われるように」と力強く語った。新たな主砲に引っ張られ、さぁ、ドラゴンズの下克上が始まる。 1年前、誰が想像しただろう。青いユニホームに身を包んだ中田を。3球団目での開幕を前に、背番号6は静かに口を開いた。「自分の結果は二の次。チームの勝利を優先した上で、1年間終わったときに選手同士が笑い合って終われるように。しっかり1年間戦えるように頑張りたい」

 プロ17年目。年齢も30代中盤に差しかかり、野球人生をどう終えるかを考える時期に差しかかった。昨オフ、悩み抜いて結論を出し、出場機会を求めてドラゴンズと2年契約を結んだ。「ここから先はお金じゃない。とにかく試合に出たい。本当にそれだけ。2年で結果が出なければそこで終わり。そういう気持ちでいる」。ドラゴンズブルーとともに燃え尽きることを決意した。

 チームは昨季、球団史上初の2年連続最下位に沈んだ。逆襲の切り札として期待されていることはもちろん分かっている。立浪監督は開幕戦の「4番・一塁」を明言し、「中心になる選手。ここ3年はずっとは出ていないので、その辺をクリアしてくれれば成績は出してくれると思います」と期待を込めた。オープン戦ラスト2試合は体調不良で欠場したが、中田は「もう大丈夫です」と28日は26スイングで7本の柵越え。4番を託されることについては「そこについてはなんとも思っていない。打席の中でできることに集中してやるだけ。打順は昔みたいに別にこだわりはない。昔みたいに。しっかりと自分の仕事をやるだけですね」。らしさを貫けばおのずと打点は積み上がる。

 チームの空気は中田を中心に変わりつつある。ナイターを想定し午後5時から始まった前日練習。投内連係が終わった後、打撃練習まで準備の時間が数分あった。三塁の守備位置にはグラブをはめた高橋周がいた。「翔さん、お願いします」。おもむろにノックバットを手にすると、三塁にノックを打ち始める。「翔さん、強いのお願いします」。背番号3の“あおり”に、思わずニヤリ。どんどん強くなる打球に、高橋周と後から加わった木下が食らいつく。開幕前の独特の緊張感は誰もが持っている。ただ、思わず皆が笑みになる。これまでになかった光景だ。

2024-03-28T20:49:17Z dg43tfdfdgfd