大谷は打撃絶好調でも…「三冠」を阻む低出塁率の同僚と中南米選手のコネクション

ドジャース・大谷翔平(29)の勢いが止まらない。

日本時間7日のマーリンズ戦で3戦連発の11号2ランを放ち3打数2安打2打点、今季16度目のマルチ安打を記録した。11本塁打はブレーブス・オズナ、オリオールズ・ヘンダーソンの10本を抜いてメジャートップ。打率.370は同僚ベッツ(同.356)を抑えてナ・リーグトップで、本塁打と合わせて2冠である。

一方、ここまで27打点はオズナ(同33)、ベーム(同32)に後れを取っており、リーグ3位タイ。これは得点圏打率.225(40打数9安打)と度々指摘される好機での勝負弱さが響いている。

チャンスで振るわない本人に問題があるとはいえ、2012年のタイガース・カブレラ以来の三冠王を狙う大谷にとって、身内に足を引っ張られかねない事態も生じている。

今季、開幕から2番で起用されている大谷の打点が少ないのは、下位を打つアウトマン(.267)、ラックス(.247)らの出塁率の低さも原因のひとつに挙げられるのだ。ブレーブスで5番を打つライバルのオズナと比べても自分の前を打つ選手に差があるのは明らかで、ブ軍打線は1番アクーニャJr(.376)から、アルビーズ(.355)、ライリー(.310)、4番のオルソン(.317)まで、いずれも高い出塁率をマークしている。

加えて、仮に大谷がドミニカ共和国出身のオズナと三冠王を争うことになれば、シーズン終盤は逆風に見舞われる可能性もある。カブレラが三冠王を成し遂げた12年は中南米出身の投手相手に結果を残すケースが少なくなかった。相性が良かったのは事実だが、メジャーではマイナーで同じ釜の飯を食った中南米出身選手の結束が固いとされ、当時は同じドミニカ人投手によるカブレラへの肩入れも噂されたものだった。

メジャー12年目のオズナは同じ中南米出身の選手から慕われており、昨季限りで引退したカブレラに代わってヒスパニック系選手の兄貴分的存在だという。

2人による三冠王争いが熾烈になればなるほど中南米投手による大谷へのマークは一層、厳しくなりそうだ。

◇ ◇ ◇

大谷が打ちまくっていることで、逆に頭を悩ませているのがロバーツ監督だ。

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