大谷翔平、ホーム6連戦で出塁率.577、今季の三振率18.9%「恐怖のMVPトリオ」が好調でプレッシャー“分散”と米メディアが分析

◇8日(日本時間9日)ドジャース3―1マーリンズ(ロサンゼルス)

 ドジャースの大谷翔平選手(29)は指定席の「2番・DH」で4打数無安打、2三振。今季初めて2試合連続で快音がなく、連続出塁も7試合でストップした。チームは7連勝で今季最長を更新した。

 この日の大谷は結果こそ出なかったが、3日からのホーム6連戦(ブレーブス、マーリンズ)は出塁率・577(26打席中15打席)、内訳は10安打、4本塁打、5四球だ。

 また、今季175打席で33三振は三振率18・9%。これはメジャー自己ベストで、過去のメジャー6年間で最も低かった昨季でさえ23・9%だった。地元中継局スポーツネットLAのジョー・デービス実況は「大谷はこれまでもっと多くの四球を選んだことはありましたが、これほど三振を回避していることはありません。彼のように強くフルスイングできながら、同時に正確なミート力も併せ持っているというのは驚異的です」と称賛。

 オーレル・ハーシュハイザー解説者は「ドジャースに来て打席で我慢強くなり、四球を選んでいるのが見て取れる。なぜならば、自分が打線を引っ張らなきゃならないという思いにとらわれていないからだ。ムーキー(ベッツ)が前を打ち、後ろを打つフレディ(フリーマン)とウィル・スミス、マンシー、そしてテオスカー(ヘルナンデス)がいずれも好調であることが非常に大きい」と分析した。

 1~3番に固定されているのは、同局が「恐怖のMV3」と名付けたMVP経験者トリオのベッツ、大谷、フリーマン。通算194勝右腕、米スポーツ専門局ESPNのデビッド・コーン解説者は3月、「いまのドジャースはロックスター満載。畏敬の念を覚えずにはいられないメンツだ。自分もこの世界でそれなりの年月を経たが、いまのドジャースのクラブハウスに入ると『うわあ、大谷がいる。ムーキーとフレディもいる』となってしまう。近づくのに、ほとんどおじけ付いてしまうほどすごい連中だよ」と語っていた。

 ベッツは打率3割4分6厘、OPS1・007。フリーマンは打率3割1厘、OPS・869。さらに、MV3に続くスミスは打率3割3分1厘、OPS・895。マンシーは9本塁打、OPS・918。T・ヘルナンデスは11発の大谷に次ぐ10本塁打を放っている。(写真はAP)

2024-05-09T04:17:13Z dg43tfdfdgfd